[FreeBSD-users-jp 95778] GPT and EFI

丸山直昌 maruyama @ ism.ac.jp
2016年 4月 18日 (月) 15:50:53 UTC


統計数理研究所の丸山です。

発端となった問題は既に解決したと思いますが、Subjectを変えて GPT と EFIの
関係について考えてみたいと思います。私が気になったのは野中さんの

>GPTスキームは元々(U)EFI規格の一部として作成されたのですが、現状では
>Legasy BIOSとGPTの組合せも(の方が?)多用されており、

という部分です。そのあたりの歴史は知らないので、まずは何か参照できる文献
があればご教示願いたいと思います。

それはともかく、GPT を少し知って、 UEFI のことは殆ど知らない私から見ると、
歴史はどうであれ、GPTはこれまで広く普及していた「(Microsoft slice)+(BSD
label)」の方式(今ではMBRスキームを呼ぶようになったが)がはらんでいた問題
を解決しており、例え UEFI規格が無くても、UEFIモードがなくBIOS boot しか
できないマシンであっても、MBRは捨ててGPTに移行すべき、と思えるのです。で
すから、

>現状ではLegasy BIOSとGPTの組合せも(の方が?)多用されており、

は起るべくして起っている現象であって、そこに敢えて UEFI boot モードの話
を持ち出す必要もないし、また GPTの規格はLegacy BIOS, UEFIの起動モードと
は独立の規格であるべきだと思うのです。

皆様のご意見を伺いたい。

なお、一応「(Microsoft slice)+(BSDlabel)の方式がはらんでいた問題」の中で
特に重大なものをここに書いておくと、

1. Microsoft slice のアドレス指定は 32ビットであって、2TBを越えるストレー
  ジでは、アドレス指定が不可能になる。(/usr/include/sys/diskmbr.h 或いは
  /usr/src/sys/boot/i386/boot0/boot0.S 参照)

2. stage 1 boot code の大きさが 15 sector(7680バイト)に制限されていて、
  自由が効かない。

3. (2と実質同じ意味だが)boot manager を特定のOSパーティションの中に埋め
  込まざるを得ず、その OSパーティションを削除すると、他のOSパーティショ
  ンまで起動困難になる。

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丸山直昌@統計数理研究所


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